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20th Anniversary Story スター誕生
Sep 16,2021

 ビーチバレーボール創世の時代、2000 年に産声をあげた霧島酒造オープン。その歴史の歩みとともに多くのビーチバレーボール・スターを発掘してきた。シドニー五輪に出場した高橋有紀子、佐伯美香、地元九州出身の朝日健太郎、浦田聖子らの実力と人を呼ぶ力で霧島酒造オープンの地盤を築き上げた。

佐賀出身の浦田聖子。毎年大応援団が駆けつけた

 なかでも、シドニー五輪で4 位入賞という成績を残した高橋・佐伯ペア。あと1 歩のところでメダル獲得を逃した2 人に社長の江夏は言った。「1 位は金、2 位は銀、3 位は銅、4位は鈴メダル」だと――。

 佐伯は「社長からユニークな表現、温かいお言葉で毎年励まして頂いたおかげで、出産を経て現役復帰した時もう一度五輪出場を目指そうと決意できました」と感謝の意を表している。

江夏社長から表彰を受ける佐伯

 2000 年代後半に入って突如彗星のごとく現れたのは、『ビーチの妖精』と言われた浅尾美和だ。愛くるしい姿はファンを魅了し、2007 年、2008 年には取材に訪れたメディアは100 を超えた。

 浅尾が引退した後、相次いでスターが誕生する。地元宮崎出身の坂口佳穗である。坂口は高校卒業後、大学に進学し学業と両立しながら実績を積んできた。若さ溢れる『新・ビーチの妖精』として注目されてきたものの日の目を見ることがなかったが、プロ1 年目となった2018年、ジャパンツアー東京大会で初優勝。真のスターとしてこれから新たなストーリーを刻もうとしている。

「ビーチの妖精」として人気を博した浅尾美和

◎この記事は2019年9月に開催された「第20回霧島酒造オープン20周年記念誌」の「20thAnniversary Story」に掲載されたものを転載いたしました。

取材・文/吉田亜衣(BeachvolleyballStyle)

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